書評:仕事も人生も娯楽でいい (宝島社新書)

影響を大きく受けた堀江貴文氏の本。
思えば彼の本を初めて本気で読んだのは4年前だ。
当時、私は大手銀行の地方支店に勤めていた。
4年目。
毎日湯水のように流れる仕事、味気ない仕事、それ受容する同僚に嫌気が差していた。
そんな時に氏の本に出会った。
氏の言葉に後押しされてからの私の行動は早かった。
上司へ頼み込み東京への転勤を直訴、ベンチャーへの転職、そしてそこから2年働いての起業。
今は自分の好きなライフスタイルで働くことに幸せを感じている。
別に狙ったわけでもなく、目の前のことを精一杯やっていたらそうなった。
そんな私が今回の本を読んで書評を作ります。
人生は行動ありき
氏の言葉はすべてこれにつきます。
アウトプットありき。
アウトプットしなければ価値にならない、つまりアイディアのままでは価値を持たないことを何度も述べています。
多くの日本人はアイディアに価値があると思っていて、何かヒット商品が出るたびに
「あれは俺も考えたのになぁ。」などと言ってしまう人がいます。
間違っている。
消費者に購買行動を起こさせる=価値
なのでアウトプットをしないアイディアのままなど価値がないのは至極当然のことであります。
おそらく
ヒット商品と同じことを考えていた
というところで承認欲求を感じたいのでしょうが、同じということに固執するのではれば
行動まで含めるべきでしょう。
実際に何か新規でやろうとすると所々壁にぶつかったりします。
しかし、その壁を乗り越えて初めて価値があるわけで。
仕事のアウトプットは各生産工程の”掛け算”なので、どれかゼロになれば価値はゼロになります。
人生を窮屈にしているのは自分だ
「自分の人生は報われていない」
これも多くの日本人が感じているだろう。
それを国の責任にするのも良い。一部分は確かに国政に問題があるかもしれない。
しかし、自分がコントロールできないことに腹を立てても現状は決して変わりません。
他人に期待するだけ損なわけで。
国に文句を言う時間があれば勉強でもして、今まで自分になかったスキルを1つでも身につけた方がはるかに生産的です。
社会人になると途端に勉強する習慣がなくなる人が多くいるので、差別化も容易です(笑)
今の行動が明日を変える
著書の中に
「今の行動が明日を変える」
という文面。
これが非常に心に響く。今日インプットorアウトプットしたことが明日を、将来を変える可能性があります。
もちろん実際に変えられるかはトライ&エラーが必要です。
そしてエラーが圧倒的に多いでしょう。そこで多くの人が辞めてしまいます。
1つ1つ検証することで確実に成功へ近づいていきます。
それを「失敗したからもうやめる」はもったいないなぁと。
周りの起業している同志もすんなりいった人は相当少なく、
どれも最低6ヶ月〜1年はかかってます。
もちろんただの6ヶ月〜1年ではなく、ゴールが見えない中でのビジネスだったので、
不安もあったでしょう。しかし、皆乗り切ったわけです。
そして乗り切った同志のほとんどが
「できない理由は考えない」というところは一致していました。
できない理由なんて探そうと思えば腐るほど見つかります。
その中のか細い成功要因を見つけることに全精力を費やすわけです。
経験は時間の長さに比例しない
これを昔の自分に強く言いたい。
人生は有限、時間は資源であるので
「この技術を身につけるのに○○年かかりました!」
ってことも言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、他人の評価=価値なわけです。
顧客からしたら○○年かけた時間は尺度であって価値ではありません。
仕事は積算価格ではないからです。
価値とは究極いえば需給バランスなので、かけた時間が短くても
味が良かったり、インパクトのある見た目の商品であれば、たくさんのお客さんの支持を受けることができます。
というのが書評です。
多くの日本人が”我慢すること””苦労すること”が美徳だと考えています。
しかし、消費者側に立つと、そのことはストーリーになるかもしれませんが、当てはまるのはほんとに一部の商品のみです。
ストーリーにスポットライトが当たるまで突き抜ける必要があります。
逆にそこまでにならなければ価値がないわけです。
時間かけた長さではなく、価値で勝負できる人になろう。
価値で勝負するのは興味は必須、面白いことでなければなりません。
そして面白いことを仕事にしようー。
以上が今回本に書かれていることの書評です。
では、また!